道路から奥まっている「旗竿地」~その1【メリットについて】

マイホームの土地探しでは、四角形の土地を求めて探す人が多いかもしれません。しかし、実際には不整形地と言われるような特殊な土地が候補にあがることも…。そのなかのひとつが「旗竿地」。変わった形状だからこそ、注意すべきポイントがあります。

今回の記事では、旗竿地の特徴やメリットについて詳しくお伝えしていきます。

◆旗竿地ってどんな土地?

旗竿地(はたざおち)は、上空から見たときに“旗”のような形をしていることから名づけられました。道路に接している“竿”の部分が家に入るための通路となり、奥まったところに建物を建てる“旗”の部分があります。「住宅を建てる部分」と「道路」が接する部分、いわゆる「間口」が狭い土地です。通路の細長い部分を通って建物に入ることから、「敷地延長」「敷延」などとも言われます。

◆旗竿地にはどんなメリットがある?

旗竿地のメリットについて、いくつか紹介していきます。

◎プライバシーが保てる

一般的に道路に面した土地では、車や知らない人の歩く姿がリビングから見えるのは日常的。しかも、車の手入れをしているとき、庭の草花に水やりをしているとき…など、あらゆるシーンで通行人からの視線が気になるかもしれません。

しかし、旗竿地ならそんなことがありません。道路から少し離れて建物を建てられるので、庭に洗濯物を干す、DIYのために庭で作業する、日中カーテンをあけておくなどしても他人の視線を感じなくて済むのが魅力点ですよね。

そもそも、住んでいる家族あるいは来客以外は家の前を通ることがありません。プライバシーを保ちたい人にはメリットと言える形状ではないでしょうか。

◎静かに暮らせる

道路から奥まっているので、車の騒音が気になりにくいです。また、交通量が多いと気になるのが交通事故ですが、奥まっているので車がぶつかってくるリスクもほぼありません。比較的、静かな暮らしが期待できます。

◎価格が安い

一般的に好まれる正方形・長方形の土地よりも評価が低くなるので、周辺よりも安く購入できます。自分の希望するエリアにあれば、同じ面積でも旗竿地を選べばリーズナブルであることが多いです。

◎通路部分も有効活用できる

建物に入るための「通路」部分が長くなりますが、この部分には車を停めることで有効活用ができます。通路部分を駐車場に活用すれば、奥の“旗”部分に庭を設けることもできます。工夫次第では、さまざまな活用が期待できますね。

◆まとめ

特殊な形状なので、土地選びで「旗竿地」を見かけたときには、ためらうことも多いかもしれません。一般的には敬遠されるかもしれない土地ですが、マイホームに「プライバシー」「静か」を求める人には魅力的に映るかもしれませんね。

ただ、メリットばかり見ていると購入後に不満が出てくることも。

次回の記事では、旗竿地購入の前には是非知っておきたいデメリットや注意点にも迫ってみたいと思います。