オートロックって本当に安心?賃貸契約前に考えておきたい基礎知識~その1:メリット編~

お部屋探しでは、「オートロックのある物件」という条件を前提に賃貸物件を選ぶ人も多いのではないでしょうか。特に女性の一人暮らしだと、「安全面」を強く意識するのは当然のことですよね。一般的には「オートロックがあれば安全」と最強のようなイメージがあり、物件情報にオートロックの文字があればそれだけで惹きつけられることもあるでしょう。

しかし、オートロックと言っても注目されるメリットのほか、隠れているデメリットもあるので正しく理解することが大事です。

◆そもそも「オートロック」ってどんな仕組み?

ドアを開けて次に閉まった時に自動的にカギがかかるのが「オートロック」です。ホテルなどでも採用されているので、知っている人も多いですよね。

アパートやマンションのような賃貸の場合、外部の人間はエントランスのオートロックシステムにより訪問したい部屋をインターホンで呼び出します。居住者が遠隔的にカギを解除すればドアが開き、建物のなかに入ることができます。そしてエントランスから建物内に入った訪問者は再び各戸の部屋の前でインターホンを押し、それから室内に入る仕組みです。

居住者はエントランスでカギや専用のカードキーなどで自ら開けて建物のなかに入ります。

「エントランスの共用玄関」「自分の部屋の専用玄関」と、カギが必要なドアが2枚あると考えると良いでしょう。

◆オートロックのメリットとは?

オートロックのメリットについて紹介します。

◎居住者以外の人が建物に入りにくい
入口でロックされているので、基本的には居住者以外が気軽に入れることはありません。部屋の玄関ドアまで来ることができるのは、自分の家族や友達などロックを解除してエントランスをくぐり抜けることができた人だけです。

◎部屋の入口ドアでしつこいセールスマンの対応をすることもない
持ち家、賃貸にかぎらず、セールスの対応は嫌なものですよね。しつこい勧誘が玄関先に来たとき、「帰って欲しい」と言っても玄関先からなかなか帰ってくれないと困るもの。面倒という気持ちもありますが、女性の一人暮らしだと「見知らぬ人が玄関のところにいる」という怖さを感じるかと思います。でも、オートロックなら、部屋の前まで来ることなく、エントランスでインターホン越しに断ることができます。

◎安心感がある
建物の入り口、そして自分の部屋の玄関とロックされているところは二か所。エントランスから不審者が入ることはできませんので、ストーカーの対策にもなるでしょう。自分の部屋が特定されないので、一人暮らしの女性には大きな安心感があるかと思います。

◆まとめ

オートロックは「安全」というイメージが大きいので、女性のひとり暮らしのお部屋探しの重要なポイントになっていることが多いでしょう。勧誘やセールス対策にもなるので、「知らない人と関わりたくない」という人には男女問わず嬉しいメリットになります。

また、エントランスと部屋とダブルでドアがあるので、建物内に無関係な人が基本的に入れないのが安心ポイントと言えるでしょう。

ただ、オートロックのメリットだけに注目せずにデメリット部分も知っておくことが大事です。次回の記事では、契約前に知っておきたいオートロックのデメリット部分について紹介したいと思います。